京都新聞記事(2018.5.13)
未来につながる空き家再生
解決策は社会の中にある
空き家と買いたい人、活用したい人を結ぶマッチングサービスも登場した。特に成約件数が伸びているのが、空き家を売りたい人の掲示板サイト「家いちば」だ。15年10月に不動産コンサルタントの藤木哲也さんが始めた同サイトは、所有者に許諾を得た人が無料で情報を掲載できる。
社会の変化を感じるのは「もらってくれるならタダでいい」という所有者が少なくないということだ。不動産を資産でなく、負の財産と考える人が現実にいる。一方、遠隔地でも廃墟同然でも売れる物件はある。従来の便利で新しいモノを良しとする価値観とは異なる不動産選びも増えている。
働き方の多様化が空き家解消につながるという考え方も出てきた。ITを利用すれば会社から離れたサテライトオフィスで仕事ができ、都心に住む必要もなくなる。介護や子育てをしながら在宅で働く人には、住宅街に空き家を活用したオフィスがあれば便利だろう。
最近、こんな話しがありました。
ある地方都市のかなりの田舎、
山の上の利便性の悪い家に住む両親が亡くなり、
実家が空き家になりました。
売りに出しても買い手がつかないほど
二束三文の資産価値。
住む以外の活用方法も見当たらず
持っていれば固定資産税が毎年かかる、
まさに『負の財産』でした。
その実家の家を相続した都会に住む子どもは
その不動産を手放したくて
国(町)に無料で返還しようとしましたが
『断られた』との事でした。
毎年、大した額ではないが税金が請求される度に
非常に腹が立つ、
と。
タダで譲る人もいれば
タダでもいらないという人がいるのが
世の中の仕組みなんですね。
家いちば
家いちばでできることは、こんなことです
●いつでも思いついた時に、気軽に物件の掲載ができます。
●売り出し価格がまだ決まっていなくても、掲載できます。
●自分の不動産でなくても(親や親戚の所有でも)掲載できます。※本人の許可はとってください
●どんな場所でも、どんなに古くっても、大丈夫です。掲載の条件はありません。
●まだ中が片付いていない、すぐに売れる状態ではない、という状況でも掲載できます。
●まだ、売ろうと決めたわけではない、金額次第で売ってもよい、という方も歓迎です。
家いちばは、下記のような物件を数多く取り扱うサイトです
(一般的な不動産サイトではあまり見かけない物件)
1 価格が安い物件
2 売りにくい物件
3 売ることを急いでいない物件
4 築年数が極端に古い物件
ポイントとして
・価格が決まっていないのに掲載できる。
・売る気がなくても掲載できる。
・売り手が自ら物件の紹介をする。無料。
・直接、当事者同士が交渉するため相手の顔が見え、率直な質問がしやすい。
・交渉が成立した時は、宅建業の免許をもつ「家いちば」の運営会社、エアリーフローが、重要事項説明や契約書の作成をするなど、売買の手続きを行う。
・成約した場合のみ、物件価格の1.5~5%の仲介手数料が必要。
大手不動産会社が見向きもしない
SUUMOには決して掲載されない物件が盛りだくさん!!
ヤフオクやメルカリが証明したように
自分がガラクタ同然に思っていたモノでも
わざわざ金を払い購入するマニアな人が世の中にはいるのです。
インターネットのおかげで
そんなマニアな人を見つけるのが容易くなりましたね。
従来の便利で新しいモノを良しとする価値観とは異なる
不動産選びも増えている。
昭和世代の男にとってマストな価値観であった
『結婚・MY家・MYクルマ』も
平成が終わりそうな今ではもはや幻想と化しています。
MYからシェアリングに移行しつつあります。
結婚と同時に、
どんな家族構成・ライフスタイルが未来に待ち受けているのか分からない状況で
35年ローンの逃げられない負債を背負い不動産を購入するのは
なかなかの「バクチ」です。
普通に考えれば
家族構成やライフスタイルと共に
フレキシブルに家を変えていくのが自然です。
(高度経済成長期では買い換えしてステップUPできましたが)
現在ここまで不動産が高騰している状況の中では
なかなか庶民で2軒3軒と移り住む人はそういません。
「35年ローンを組んで不自由になるぐらいなら
別に買わなくたっていいんじゃね??」
働き方が変わり、
別に会社でなくとも好きな場所で働くことができ
好きな事こそ仕事になりやすい、稼ぎやすい時代に突入した今では
『ローンの重荷を背負った不自由な境遇』こそ
人生をトータルで見た時、
非常にハイリスキーなのかもしれません。
若い世代には
不動産=負動産とする
新たな価値観も生まれているように思います。
逆に
メルカリ全盛で個人間売買により
「売却価格を考えた上での購入」など新たな消費・購入のスタイルが生まれています。
出口を考えた「投資」としての不動産の側面が強まっているように思います。
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