京都駅北東部エリア
国内観光客、海外からの旅行者の姿が見えるようになった京都駅前。
京都タワーを望み、20年以上塩漬けだった『旧武富士』の土地には2棟のホテルが建設されました。まだ手前には開発されずにいる駐車場の土地が残されています。
こちらの『天然温泉 蓮花の湯 御宿 野乃 京都七条』が塩漬けの土地に終止符を打ちました。2018年でした。
京都新聞(2023.1.10)
京のホテル新規開業鈍化
22年度過去5年間で最小のペース
市が公表しているホテル・旅館の新規許可件数(営業主体の変更を含む)は22年度上半期( 4月~9月)で12件(速報値)。単純に倍にしてもコロナ禍で行動制限があった20年度の72件、21年度の51件と比べ大幅に減少した。
コロナ禍の前から進んでいた計画が一巡したことが影響している可能性がある
コロナ禍でホテルと住宅の需要が逆転した
そこから七条通を西へ。
あれだけ熱狂したホテル開発は消え、新築分譲マンションの建設が始まりました。
『ラ・アトレレジデンス京都/ラ・アトレ』41邸の全て1LDKコンパクトレジデンスです。
『ラ・アトレレジデンス京都/ラ・アトレ』をより詳しく知りたい方はこちらから
その西側には『(仮称)京都駅未来発進プロジェクト/大和ハウス工業、ヤマイチ・ユニハイムエステート』総46邸。こちらは1LDK~2LDK+S(納戸)の間取りです。
『(仮称)京都駅未来発進プロジェクト/大和ハウス工業、ヤマイチ・ユニハイムエステート』をより詳しく知りたい方はこちらから
そんなマンション開発が始まった七条通を
旅行者が東へ歩いて行きました。
京都市立芸術大学・建設地
そのマンション開発の一本南の塩小路通では『京都市立芸術大学』の建設が進んでいます。
京都タワーから真東。
『京都市立芸術大学』2023年秋開校です。
大学建設地の西側を南北に走る高倉通。『たかばし』見えます。
本日は休みでしょうか、いつもの大行列はありません。
京都ラーメン最高峰の頂き
『第一旭』と『新福菜館』
芸大隣接の市有地を民間へ有償で提供
京都市立芸術大学建設地の後ろ(南側)には空地があります。
都市計画の変更で容積率が緩和され、大学の建物が当初の予定より高層化したことで約4000㎡の空地ができました。
京都市はこの土地を民間に有償で提供すると発表しました。門川大作市長いわく「文化や芸術を生かした街づくりのため民間の活用アイデアを募りたい」と説明。財政難の京都市にとって財源を捻出する狙いもあるようです。
京都駅前の市有地4000㎡を民間に提供 文化発信拠点に
京都市は15日、JR京都駅東側に文化芸術の発信拠点をつくるため、京都市立芸術大学の移転予定地に接する市有地を民間に有償で提供すると発表した。面積は約4000平方メートルで、まとまった土地が少ない市中心部では異例の広さだ。門川大作市長は記者会見で「文化や芸術を生かした街づくりのため民間の活用アイデアを募りたい」と説明。財政難の同市にとって財源を捻出する狙いもある。
対象は京都駅から東に約500メートル離れた土地。2023年には隣接地に京都市芸大が移転・開校する。都市計画の変更で容積率が緩和され、大学の建物が当初の予定より高層化したことで土地が捻出できたという。2~3年後から民間に提供し、50年程度の定期借地による貸し付けか売却を想定する。
提案募集は新たな方式を採用し、公募条件の設計段階から民間の意見を聞く「サウンディング調査」を15日に始めた。市民からは7月14日まで、事業者からは8月末まで募る。受け取ったアイデアをもとに第三者委員会が条件を設定し、23年春から事業者を公募する。
目の前を新幹線が通り抜けて行きました。京都への玄関口というべき立地です。
京都駅の南側、八条通「ホテルセントノーム跡地」は
高架を越え、京都駅の南側に
京都駅南側、八条通のホテルストリートです。
手前からダイワ、MIMARU、変なホテル、「ホテルセントノーム跡地のバリケード」、再びダイワ。
変なホテルとダイワロイネットホテルの間にあるバリケード「ホテルセントノーム」跡地
「ジェイアール東海不動産」の管理看板が設置されています。
日本経済新聞 2023.1.6
JR東海は2026年度にも京都駅南側にホテルを開業する。八条東口から徒歩3分のホテル跡地3000㎡を購入した。
やはりホテル計画でした。
そこから東にコロナ禍での開業となったパブがあります。
コロナがなければ世界中から集まる訪日旅行者の旅の拠点になっていたかもしれません。
「移転」の貼り紙が。さぁ、これからという時でしたが、非常に残念です。
八条通をはさんで向かいには活用されていない(多分)市営住宅跡地。ホテルストリートには不似合いな経年劣化感です。
京都市上下水道局旧本庁舎跡地は?
竹田街道を八条から南へ。
京都市上下水道局旧本庁舎の解体工事現場です。
ネットを検索しているとこんな記事が
北陸新幹線は敦賀までほぼ工事が完了し、大阪へは小浜経由で京都市に入り市街地外縁部から地下トンネル(約10㎞)で入ってくるが北陸新幹線京都駅が何処になるのか。
現在の京都駅の下に北陸新幹線京都駅を作るには大変な費用がかかるだろう。巷間言われているのが、現在解体に着手した「京都市上下水道局庁舎跡地」と南側の「京都市立山王小学校敷地」が最有力と言われている。
http://kyoto-seikei.com/22-0726-n1.htm
「京都市上下水道局庁舎跡地」の南側に見えるのが
「京都市立山王小学校」跡地。
トレーニングセンターの看板が見えます。
高さ制限が緩和される予定の京都駅南側
京都駅南側はホテル建設ラッシュからオフィスビル建設ラッシュへ。
八条通沿い南側のパーキングに標識が設置されています。
砂利パーキング。
用途/事務所
8階建のビルが建設されます。高さは30.95m
その東にも標識が。その向こうにもバリケードに標識が。
『松原興産』の土地に6階建の事務所ビル。高さ22m。他にもこの周辺で松原興産の事務所ビルの標識を見かけました。
その西側のバリケードは
『カラオケJB』跡地。隣はパチンコ店跡地に建設された『ホテル京阪 京都駅南』
『テナント募集中』
・用途/店舗 8階建で高さ30.93mです。
(京都市HPより)
幹線道路沿い、赤線内が新たに高さ制限が緩和されるエリアです。
『新たなオフィスやラボが集積し、南部をリードする新たな拠点に』
最後にこんな記事を
シリコンバレーと京都の共通点
ネットワーク社会をナビゲートする組織づくりさて、最近、京都とシリコンバレーは似ているところがあるな、と思う機会があった。きっかけは、米スタンフォード大学の名誉教授ダニエル・オキモトさんのお話を伺ったことだ。オキモトさん曰く、「シリコンバレーは、究極のネットワーク社会。個人と個人のつながりが非常に強く、誰の紹介か、誰が支援やエンドースをしているか、が大きな価値を生むところだ」という。
京都も似たようなところがある。私自身は学生時代を過ごしただけで、そのネットワークの内側にはいないのだけれど、花街のお茶屋さんの紹介システムなどを見聞きするたびに、「ここでは、誰から紹介してもらうか、から始まり、ネットワークのインサイダーになれるかどうかが、本当に深い部分を経験できるかどうかの分かれ目だ」という風に感じている。
こういった特徴は、当然ながら官僚的なチェック機構から出てくるものではない。信頼できる個人同士のつながり、そしてその中での「この人が言うなら、リスクは通常より低い」という前提があってのスピード感であり、リスクテイクまで含めたエコシステムが形成されているからこそのことであろう。
中規模ながら、動きが早く、ユニークな強みを持つ京都の企業群にも似たようなところがある。
またこんな記事も・・・・
東洋経済オンラインより
京都が先進企業にもたらす3つの価値地方創生イノベーションフォーラム2021
京都市制作:東洋経済ブランドスタジオ 2021/03/31
『世界標準の経営学』の視点から、ビジネス拠点としての京都の価値を考える
「長い歴史と優れた文化を持つ京都は、日本だけでなく、世界中の人たちにとって、ぜひ訪れたい街。京都の中にいると気づきにくいかもしれないが、その強力な魅力で、優秀なエンジニアやデザイナー、アイデアに満ちたビジネスパーソン、飛び抜けた資産を持つ富裕層の人たちを集めれば、次々とイノベーションが起きるシリコンバレーのような場所になっていく可能性がある」と、早稲田大学ビジネススクール教授の入山章栄氏はビジネス拠点、京都の可能性を訴えた。
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京都駅北東部、これからが楽しみな感じですね。芸術大学が開校したらこのあたりは学生さんで賑わいそうです。河原町通りを北上して、人の流れが町をつくって行きそうですね。さすがに鴨川デルタまで行くのはちょっと遠い気がしますが・・・(笑)
コメントありがとうございます。
自転車で鴨川沿いを北上すれば鴨川デルタはすぐですよ。自転車での鴨川は大変気持ちが良いですよ。
鴨川の東岸はつながっています。