京都新聞記事(3/7)
京の中心部
空前のホテル開発ブーム
建設ラッシュ続く強気
京都中心部で空前のホテル開発ブームが起きている。
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民間調査によると、市内のホテル客室数は2017年からの4年間で57%増と全国の主要8都市で断トツの伸び率となる見通し。
20年には想定される客室需要よりも1万室以上多くなるという。
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三井不動産は2月、JR京都駅(下京区)の東側で136室のホテル建設し、19年夏に開業すると発表した。
(京都駅東側の三井不動産のホテル)
予定地の隣では、京阪グループが約170億円を投じて建設する大型ホテルの槌音が響く。
(三井の隣に計画される京阪グループのホテル)
その1週間後には、関電不動産開発(大阪市)が市営地下鉄烏丸御池駅(中京区)近くに99室の地上10階建てホテルを新築する計画を明らかにした。
(関電不動産開発のホテル)
・・・京都では17〜20年にかけ、民泊施設やゲストハウスを除き、ホテルだけで1万3000室の客室(開業済みも含む)が新たに供給されるという。
16年末の客室数は約2万2000室なので、4年間で実に1.6倍近くに増えることになる。
外国人客に勝機
「必ずしも供給過剰になるとはいえない」という。京都府は外国人が訪問先で宿泊する比率が4割と低く、府外の施設に流出しているといい、「客室が増えれば需要の回帰が予想される」と説明する。
4月に地下鉄四条駅(下京区)近くに127室のホテルを開業するロイヤルホテルズアンドリゾーツ(東京)親会社の三菱地所は「京都の宿泊需要は底堅く、今後も出店を増やせる」(広報部)とし、京都駅や観光地からのアクセス面を重要視する。
(4月オープンの三菱地所のホテル)
市内で計400室以上の宿泊主体型ホテルを運営するホテルエムズ(中京区)の村田博司社長は「宿泊施設が足りず、泊まれない観光都市は海外でもほとんどない。ホテルはむしろ供給過多でいい」と訴える。
京都新聞記事(2017.2/18)
(2018年春開業といわれる河原町通七条のホテル)
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