建都住宅販売が『メルディアDC』の子会社へ
9月、京都の不動産業界地図を塗り替えるニュースが流れました。
戸建て分譲住宅や分譲マンションを手掛けるメルディアDC(大阪市)は8月31日、京都市を中心に不動産仲介・建売分譲・注文住宅などの事業で6店舗を運営する不動産会社、建都住宅販売(京都市)の発行済全株式を取得し、完全子会社化すると発表した。株式譲渡実行日は9月30日を予定している。
メルディアDCは、「中期経営計画」などで、戸建分譲事業を成長ドライバーと位置づけ、同事業の拡大を重要課題に掲げている。今回の建都住宅販売の完全子会社化により、京都エリアでの商品供給力を高めるとともに、グループ統一ブランド「メルディア」の浸透がより一層進み、戸建て分譲事業と同社全体の事業拡大・成長が見込めるとしている。
『建都住宅販売』といえば京都を代表する京都を感じさせる不動産会社の一つで、1984年創業。栄枯盛衰の激しい「不動産業界」において、しっかり根をはり、手堅い老舗感がありました。すでに社名には「メルディアのロゴマーク」が入っています。
建都住宅販売は10月1日よりメルディアDCの連結子会社となり、三栄建築設計(メルディアグループ)の傘下となりました。
2017年には「ゼロホーム」のゼロコーポレーションが『京阪グループ』になり、2021年には戸建て住宅を旺盛に展開していたドリームホームグループは愛知県名古屋本社の『AVANTIA(アバンティア)』の子会社になりました。京都においては新築戸建て会社の再編が進んでいるように思います。
メルディアDC
この社名、京都の至る所で見かけます。
堀川三条下がると『阪急阪神不動産』の新築分譲マンション計画地。
『メルディアDC』の名前が並んでいます。
東山三条の西には『第一リアルター』のホテル計画地。
『メルディアDC』
北山通の賃貸マンション建設地にも『メルディアDC』
四条大宮の近く岩上通沿いには賃貸マンション建設地。設計・施工は『メルディアDC』
その南側のホテルはメルディアグループによるメルディアホテル。
メルディアグループによるホテル事業になります。
京都ですでに6ホテルあります。
確か、アーキエムズのホテル「エムズイン」の名前が「メルディア」に変わった物件もありましたので、ホテルの買収もしているのでしょう。
2022年10月22日の京都リビングコーポレーション『京都不動産特集 』。
「メルディアDC」と「建都住宅販売」の物件が見開きで掲載されていました。
これまでは「メルディアDC」の自社物件は京都地元の仲介会社各社に任せていたため、仲介会社はそこまで「メルディアDC」の良さを伝えきれていなかったように思います。単なる物件広告・物件情報になっていたように思います。これからは自社の営業マンが自社の商品を売っていきますので、より熱が入るようになると思われます。
『左京区一乗寺』の現地、総15区画南向きの現地です
全て完成させてしまう資力に圧倒させられます。こちらは4LDKプランもあり注目していました。諸費用入れれば6000万円台。昔の感覚なら4000万円台後半のイメージですが、全てが高騰する昨今、住宅の価格がどんどん上がっているのを感じます。
一つ一つ顔が違う作りをしています。
確かに公式HPを見ると
「同じ家は、つくらない」とあります。
これまでの仲介会社の販売ではその辺りのコンセプトが明確にエンドユーザーに伝わっていなかった様に思います。
メルディアDCの歴史と分譲マンション
Wikipediaを参照すると
1993年(平成5年)10月 滋賀県大津市にて株式会社シードとして設立。
『シード』、記憶にあります。よく建設現場で見かけました。
2010年(平成22年)1月 平和奥田株式会社の事業のうち、滋賀県を中心とする近畿二府四県、三重県及び愛知県の建築事業・住宅事業を承継した、平和建設株式会社の全株式を平和奥田株式会社から取得。
2014年(平成26年)7月 平和建設株式会社を吸収合併し、シード平和株式会社に商号変更。
京都の分譲マンション事業としては
『ヴェリテ・ラウロ山科音羽川』88戸がありました。
地下鉄東野駅 徒歩3分。確か五条通沿いの物件だった記憶が。
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