2020年12月19日 日本経済新聞より
京都市、高さ規制緩和へ
特例、オフィスやマンションにも
認可基準の明示必要
京都市がこれまで主に公共施設などに適用している建築物の高さ規制の特例について、対象を広げることを検討している。「まちづくりに貢献」することなどを条件に、オフィスビルやマンション、商業施設などにも特例を認める方針だ。
市は地域住民との協議を前提に、市民の利便性や生活環境向上などにつながる建物にも特例を認める方針だ。
来年度中の運用開始を目指す。
緩和検討の背景にはこれまでの厳しい規制のマイナス面がある。インバウンド(訪日外国人)の急増を受けて、収益の得やすいホテル建設が相次ぐ一方で、オフィスビルや住宅の供給は停滞。賃料は上昇し、子育て世代が市外に流出
京都地区のビルの空室率は19年12月時点で1.34%と大阪ビジネス地区(1.82%)や神地区(3.56%) を下回る。
京都では南北は五条通から御池通、東西は河原町通から堀川通で囲まれた地域を通称「田の字地区」と呼び、商業施設やオフィスビルが集中する。収益の見込める場所だが、「住民の反対が根強く、現実的でない」(不動産関係者)とされる
地域住民との協議を前提に
です。
では街へ。
河原町御池の
京都ホテルオークラ
1990年、京都ホテル(現京都ホテルオークラ)が31mの建物を取り壊し、60mの建築計画案を提出しました。
京都の仏教界などが反対して「京都ホテルに宿泊した人間は拝観拒否」なる行動に出るほどでしたがホテル側は、その計画を敢行しました。
遠目に見ると明らかに南側の建物より圧倒的に高いですが
近づくと、圧倒的な高さを感じなくなります。南側に建つクエスチョンと比べてもそんなに突き抜け感はありません。
私にとってはいつもそこにある風景ですので、景観をぶち壊しているようには思えませんが、近隣の方にとっては衝撃だったかもしれません。しかし反対運動の中、よく建てれたもんです。
烏丸通
丸太町から下がって行くと第一リアルターが開発するホテル計画地があります。
MONdayです。
7階建・100室
烏丸二条と河原町九条も第一リアルターでMONdayになりました。第一リアルターは他にも京都でホテル計画地を仕込んでいます。私が知っているだけでも・京都駅南・東山五条・花見小路通2ヶ所・東山三条に敷地があります。すべてMONdayになるのでしょうか
そのMONdayの南の建設現場は
京都商工会議所ビルと金光教烏丸教会跡地に米国のホテルチューン「ハイアットホテルズ」による「ハイアットプレイス京都」が建設中です。2021年末開業します。6階建・239室。
近隣の建物に比べてもう少し上に建てれそうですが、これが限界なのでしょうか。
もしこのインバウンドが無ければ(土地価格が高騰していなければ)、開発が関電不動産開発ですので分譲マンションになっていたのでしょうか。
なか卯の南には「何になろうか」思案しているような土地があります。
烏丸二条にはすでに完成しているMONday京都烏丸二条。
さきほどの建設中のMONdayとかなり近接しています。
烏丸御池を越え
乱立するホテルに飽き飽きしていた京都人達も『エースホテル京都開業』は待ち遠しかったのではないでしょうか。新風館が再開業という話題性も大きかったです。
7階建・213室です。
街をつくるホテルですね。
オフィス街中心部
四条烏丸を越え
烏丸松原南はホテルがひしめきあっています。
東横イン・京王プレリアホテル京都烏丸五条・sequence KYOTOGOJO。ホテル3連チャンです。
烏丸通を挟んで向かいには、米国のヒルトンによる「ヒルトン・ガーデン・イン京都四条烏丸」です。2022年12月の開業予定です。
五条通
JR丹波口駅
昨年、この丹波口駅より西側の五条通は『高さ規制や容積率』が緩和されました。西大路通まで。
最高限度が20mから31m、都市計画上の用途地域が準工業地域から商業地域、容積率が200~300%から600%に変わりました。使用目的は事務所か研究施設に限定され、店舗や飲食店を併設が可能です。それ以外の建築物は高さ20メートルが最高限度で変わりません。
(京都新聞記事より引用)
街の風景がガラッと変わりそうな雰囲気は今の所ありません。
京都市中央市場も何かしかけないのでしょうか?
五条七本松のリサーチパークに見える建設現場。
リサーチパーク最大級のオフィス棟「10号館」(仮称)が建設中です。
外観を覆っていたシートが外されかけています。
※参考記事
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