南座、秋に新装開場
京の夜 体験充実
夕方後も観光 茶道・舞踊・川床
松竹は18日、京都・南座の今秋の新装開場後の催しなどを発表した。従来の歌舞伎や演劇に加え、訪日外国人や若者向けに夕方以降に開演する「ナイトプログラム」を試験的に導入する。
京都市内では夕方以降の体験型観光が増えている。
訪日客の拡大に伴い京都市内では日中の混雑が激しく、消費拡大には夜観光の充実が不可欠。京都市はぐるなびと提携し、この夏にも宿泊延長などにつながる夜観光の紹介に特化したホームページを開設する方向だ。
京都市は訪日客の平均宿泊日数を2泊から3泊に、宿泊客の1人当たりの観光消費額を4000円ほど増やす目標を掲げる。
南座
たん熊
NARUTO題材・初音ミク共演
南座演目、新風織り交ぜ
訪日客向け多言語対応
京都四条のランドマークでもある現在の南座は1929年の建設で国の登録有形文化財。耐震性向上のため2016年1月の公演を最後に休館し、外観はそのままに劇場設備全体を更新した。
・・・19年6月には海外人気も高い人気漫画「NARUTO」を題材とした新作歌舞伎を公演。
NTTの最新技術を取り入れ、ボーカロイド(歌声合成ソフト)の人気キャラクター、初音ミクと中村獅童が共演する「超歌舞伎」(19年8月)では一部日程がナイトプログラムとなる可能性もある。
公演時間が4時間を超える顔見興行は訪日客にはハードルが高かった。ただ、休館前に比較的公演時間の短い花形歌舞伎で手ごろな3階席に100人弱の外国人が入った日もあるなど文化体験も多様化・深化している。
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