2021.11.24 京都新聞 掲載記事
コロナ収束をにらみ再び競争激化へ
高級ホテル 京に開業ラッシュ
市場は堅調
まだ供給は足りない-外資ホテル
市内の宿泊施設数(市許可分)は14年以降の5年間で3倍以上に増えた。コロナ禍前から価格競争が激化していたが、ヒルトン日本・韓国・ミクロネシア地区運営最高責任者のティモンシー・ソーパー氏は「京都は市場として堅調で、感染拡大という要因を除けばまだ供給は足りない」と指摘する。コロナ禍で消えたインバウンドについても「これまでの増加要因が失われたわけではなく、収束後の回復は他国より早い」との見通しを示す。
まだホテルの供給が足りない、コロナ収束後の回復が早いと言われる『京都』です。
10月には、左京区の岡崎エリアに四つの客室全てがスイートルームという和風高級ホテル「眞松庵」も誕生した。伝統的な数寄屋造りの内装はアカマツや杉など国産材を使い、落ち着いた和の意匠に仕上げた。
眞松庵(しんしょうあん)
京都市左京区・岡崎エリア平安神宮の東
疎水より南、南禅寺門前
450年の歴史がありミシュラン三ツ星を長年維持する、京都の料亭『瓢亭』が近くにあります
仁王門通から岡崎道を南進します。
2021年10月14日(木)に開業した和風高級ホテル「眞松庵(しんしょうあん)」
客室は、わずか4室。1フロアに2室のみ。各客室は90㎡ほどのゆったりとした広さです。
住所:京都府京都市左京区岡崎円勝寺町91-5
客室数:4室
宿泊料金:1室2名利用時の室料 1泊176,000円~(サービス料込み/朝食込み)
※諸税は別途。
ホテルオークラ京都 岡崎別邸
同じく左京区、丸太町通沿いには2022年1月20日開業の『ホテルオークラ京都岡崎別邸』
親鸞聖人草庵跡と伝わる寺院「真宗大谷派岡崎別院(東本願寺岡崎別院)」の隣地に位置します。館内は、京都の老舗「細尾」の西陣織など京都の伝統工芸を担う後継者のユニット「ゴオン(GO ON)」が意匠を手掛けています。エントランスには、職人が銅線を丁寧に編み込んだ「金網つじ」によるオリジナル照明が配されていたり、館内壁面には上品に煌く西陣織ウォールが設置されています。
住所:京都府京都市左京区岡崎天王町26-6
料金:ダブルルーム(1室2名、朝食付き) 47,483円~ ※宿泊税・サービス料込
階数:地上4階
客室数:60室
レストラン:フランス料理、ラウンジ
その他の施設:フィットネス
リージェント京都
その丸太町通を東へ、天王町の交差点に
1970年に誕生した「リージェント ホテルズ&リゾーツ」による最高級ホテルブランド「リージェント」の新ホテル「リージェント京都」
日本の皇室や各国の貴賓を迎える和の迎賓館としても愛された京都の料亭「岡崎つる家」。明治時代から昭和初期にかけて活躍した作庭家・加藤熊吉が、琵琶湖疎水の流れを活かして作庭した名園と、伝統的な建築様式を独自に近代化した著名建築家・吉田五十八の設計による新数寄屋建築で知られる老舗です。「岡崎つる家」の豊かな伝統を受け継いで誕生する「リージェント京都」内に新たに「岡崎つる家」が誕生します。
開業時期:2024年
住所:京都府京都市左京区岡崎東天王町30番地
施設:客室86室、新たに誕生する「岡崎つる家」、オールデイダイニング、ロビーラウンジ、バーの4つの料飲施設、フィットネスセンター、スパ
帝国ホテル
東山区 花見小路通
建仁寺前に
京都・祇園甲部歌舞練場敷地内のかつて劇場として利用された国登録有形文化財の弥栄会館の一部を保存活用し全国で4カ所目となる帝国ブランドの新ホテルに生まれ変わります。弥栄会館の敷地と弥栄会館北側の土地を学校法人八坂女紅場学園より賃借し、それぞれに「本棟」、「北棟」(いずれも仮称)を建設します。
国登録有形文化財の弥栄会館がシートに覆われています。手前が祇園甲部歌舞練場
花見小路通に面し東側・北側は京風情ある町家の街並です
※帝国ホテル:祇園甲部歌舞練場敷地の建物配置図/京都における新規ホテル計画の概要より引用
開業時期:2026年
住所:京都府京都市東山区四条通大和大路東入祇園町南側570番289
施設:客室約60室、レストラン、バー、
ウェルネス施設(スパ、プール、フィットネスジム)他
ここまでは新聞記事に取り上げられていたホテルです。
これ以外のこれから開業する注目のホテルを見て行きましょう。
元京都市立新道(しんみち)小学校跡地活用計画/宮川町歌舞練場
祇園・宮川筋にある宮川町歌舞練場
NTT都市開発が元新道小学校跡地にホテルを新築し、隣接する宮川町歌舞練場を建て替えるとともに、小学校の面影を一部継承した地域施設を新築し歴史と文化を継承、新たな人の流れを生む回遊性のある一体的な街づくりを目指します。設計監修は隈研吾建築都市設計事務所。
お茶屋さんや芸者の置屋さんの家がつづきます。
新道通を挟んで左側が宮川町歌舞練場、右手が新道(しんみち)小学校跡地です。隣接しています。
宮川町通と大和大路通の間に位置し、宮川町通は舞妓さんが歩く京風情ある場所に位置します。
開業:2025年夏頃(予定)
住所:
京都府京都市東山区大和大路通四条下る四丁目小松町130番、125番1
京都府京都市東山区新道通団栗下る二丁目下柳町165番
京都府京都市東山区宮川筋四条下る宮川筋四丁目306番 他15筆
施設:宿泊施設、劇場、地域施設等
客室数:89室(予定)
ウェルスマネジメントが仕掛けた外資系ホテル2つ。
八坂の塔を見下ろす東山の地。
ラグジュアリーホテル「パークハイアット」の横を通り、大型バスものぼる坂の上。
頂上に鳥居、その向こうに
ウェルス・マネジメント(株)の連結子会社である株式会社ホテルW マネジメントとバンヤンツリー・ホールディングス・リミテッドの持ち株会社であるバンヤンツリー ホテルズ&リゾーツが「ホテルりょうぜん」の再開発計画に伴う開発完了後の新ホテルの運営委託契約を、株式会社ホテル W マネジメントとバンヤンツリー ホテルズ&リゾーツとの間で締結。
タイの高級ホテル、バンヤンツリー・グループのホテルとしては日本初進出となります。インターナショナルブランドとしては京都市中心部で初めて、且つ唯一の温泉付きラグジュアリー・ホテルになります。スター・アーキテクトとして隈研吾氏を迎えています。
バンヤンツリー・ホールディングス・リミテッド は、各種ブランドを保有し、プレミア
ム・リゾート、ホテル、レジデンス、そしてスパ業界をけん引する国際的な運営・開発会社です。 現在、グループは 49 軒のホテル&リゾート、63 軒のスパ、75 軒のリテール・ギャラリーと 3 つのゴルフコースを 23 ヶ国にて展開しています。マ
開業:2024年(予定)
住所:京都府京都市東山区清閑寺霊山町7番、7番2
施設:スペシャリティ・レストラン、バー、ライブラリー、温泉、ジム、バンヤンツリー・スパ
客室数:60室(予定)
シックスセンシズ京都
東山五条と東山七条の間に位置する「フォーシーズンズホテル京都」
2016年10月に開業、123室です。
その「フォーシーズンズホテル京都」の東大路通を挟んで向かいにシックスセンシズブランドとして日本初上陸「シックスセンシズ 京都」が建設されます。
場所は「ホテル東山閣」跡地、サムティグループとウェルスマネジメントグループアが共同開発します。
『シックスセンシズ』は、90年代前半の創業以来、自然派ラグジュアリーリゾートの先駆者として世界で名を馳せてきました。『シックスセンシズ』は、世界的なホテルチェーンの IHG Japan Management 合同会社(インターコンチネンタル・ホテルズ・グループ)が展開する高級ホテルブランド。インターコンチネンタルホテルズグループは、イギリスに本部を置く多国籍ホテルグループです。世界100カ国以上で、インターコンチネンタル、ホリデイ・イン、クラウンプラザなど複数のブランドで5,900軒以上のホテルを運営しています。
外観・空間デザインは、世界有数のラグジュアリーホテルの実績を数多く持つデザイン事務所 BLINK Design Group 。客室面積は42㎡〜231㎡。
開業:2024年春(予定)
住所:京都府京都市東山区馬町通妙法院北門前妙法院側町431
施設:2つレストラン、3つのバー、スパ、ジム、トリートメントルーム、プールや複数の庭
客室数:81室(予定)
(仮称)シャングリ・ラ京都二条城
二条城の北、
二条城 北門
オープンハウスが取得した『京都社会福祉会館』跡地、ホテル計画地になります。その西
その西に広がるバリケードが「サムティ」と「シャングリ・ラグループ」の共同事業となる
「(仮称)シャングリ・ラ京都二条城」
「シャングリ・ラ ホテルズ」は、シャングリ・ラグループがアジア太平洋、中東、北米やヨーロッパの主要都市を中心に展開する5つ星のラグジュアリーホテル。日本では09年に東京で初めてオープンしています。
元々は日本リゾーツが「「京都二条院離宮構想」を掲げ開発しようとしていましたが破綻し、オープンハウスが取得、転売で今に至ると言う状況です。※参照記事
開業:2024年12月(予定)
住所:京都府京都市上京区藁屋町536-49
施設:
客室数:80室〜100室(予定)
デュシタニ京都
京都駅から850mほど、西本願前
オリエンタルな本願寺門前町。
京都市は、元京都市立植柳小学校敷地を活用した契約事業候補者を安田不動産に選定しました。安田不動産はタイのラグジュアリーホテル「デュシタニ」を誘致し、MICEに対応した多目的室、集会所などの自治会活動スペース、植松公園の再整備が行われます。貸付期間は60年、貸付希望金額は105百万円(年額)です。
タイの大手 ホテルグループのデュシットインターナショナルが展開するラグジュアリーホテルブランド「デュシタニ」が日本初進出。
開業:2023年9月(予定)
住所:京都府京都市下京区西洞院通花屋町下る西洞院町466、東中筋通花屋町下る柳町330
施設:
客室数:150室(予定)
任天堂創業地・旧本社ビルホテル
河原町五条と七条の間、旧五条楽園のランドマーク梅湯
高瀬川の東に
かるた・花札等の製造・販売会社として創業され、現在は家庭用ゲーム機など娯楽製品の開発・製造・販売をしている老舗企業『任天堂』のかつての本社跡地。現在は任天堂創業家の資産管理会社である株式会社山内が所有しています。ホテルの設計監修は「安藤忠雄建築研究所」が担当、国内外でホテルやレストランを運営する「Plan・Do・See」が開発や運営をにないます。
開業:2022年春(予定)
住所:京都府京都市下京区正面通木屋町東入北側鍵屋町342
施設:レストラン・バー
客室数:20室(予定)
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