京都の金融機関、店舗の建て替えに合わせ賃貸寮やホテルが入る複合ビルの開発を活性化

京都新聞 2022.8.6

京都の金融機関 不動産を活用
店舗建て替え合わせ複合ビル開発
低金利で利ざや縮小
収益確保狙う

京都府内に本店を置く金融機関が、店舗の建て替えに合わせて賃貸寮やホテルが入る複合ビルの開発を活性化させている。日銀の超低金利政策の長期化に伴う預金と貸し出しの金利差「利ざや」の縮小で、事業環境の厳しさが増す中、各地域金融機関は所有不動産を積極活用することで、店舗網の維持を図る。(北川裕猛)

「京都市内の支店を建て替える際は、今後も賃貸寮の併設を積極的に検討していく」6月下旬、京都中央信用金庫の白波瀬誠理事長は、西五条支店(京都市右京区)の建て替え工事の地鎮祭で力を込めた。支店は8階建ての複合ビルに生まれ変わり、3階以上を賃貸寮として共立メンテナンス(東京)に貸し出す計画だ。

西大路五条、北東角に更地が生まれています。京都朝鮮会館とフォトスタジオが解体され一つの大きな土地になりました。

マンション計画なんて話がありましたが現在『東急リバブル』の管理地看板が設置されています。

その斜め向かい、南西側にバリケード。 マクドナルトの南側です。

マクドナルドと京都中央信用金庫の間です。

「京都中央信用金庫 西五条支店・西八条支店」建築計画の概要

・用途/銀行の支店、倉庫
・8階建

賃貸寮とは記載されていません。

設計・施工は大和ハウス工業

銀行や信用金庫は長く、金融庁の「監督指針」によって保有不動産の他社への貸し出しを厳しく規制されていた。不動産業に乗り出し失敗すれば、本業の健全性を損なう懸念があるからだ。

しかし、超低金利下での収益環境の悪化や、インターネット取引の拡大に伴う来店客の減少を受け、金融業界で資産の活用を認められるよう求める声が強まった。このため金融庁は2017年に監督指針を改正し、目的が地域の実情をふまえていることなどを条件に保有不動産の貸し出しを認めた。

京都銀行は昨年、河原町支店(京都市下京区)を建て替え、西日本初出店のブランドホテルとコンビニを支店に併設した複合ビルを開業した。賃貸寮と支店のビルも今年5月に山科区で開設したほか、右京区でも建設を進めている。

河原町五条、北西角。

HOTEL TABINOSの文字。

1階には

セブンイレブン。

京都らしい黒いセブンイレブンの看板。

セブンイレブンの上に「京都銀行」

山科駅前、外環三条の角地につ今年5月開設の賃貸寮併設の京都銀行複合ビル。

右京区でも建設を進めているとの事ですが、西院西の建て替え地でしょうか???

(未撮影)

京都信用金庫は、中京区の河原町支店跡地で20年に交流拠点「クエスチョン」を開業した。地上8階建ての館内には支店の他にコワーキングスペースやシェアキッチン、カフェなどを備える。フロアの一部は地元企業やNPO法人に賃貸して運営している。多種多様な人たちの交流を通じて新たなビジネスが創出されることを期待している。

河原町御池の交差点。

クエスチョン。

8つのクエスチョン。

向かいは高さ規制をぶち抜くホテルオークラ京都

「利益のみを考えれば、店舗の閉鎖は効率がいいが、地域金融機関としては顧客の利便性の維持が最優先だ。収益を下支えできる不動産活用はさらに増えるだろう」

時代と逆行するように効率とは逆方向の店舗の建て替えを進める京都の地方銀行。街の一等地に不動産を持つ銀行の建て替え活用はさらに増えていきそうです。

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