京都新聞記事。
『①高さ規制
広がる空と消える町家』
京都市が建物の高さやデザイン
屋外広告物などの規制を一体的に強化した
全国に例のない「新景観政策」の施行から今年で10年。市が07年に施行した新景観政策の一つ
「建物の高さ規制強化」に伴い
最高限度が31mから15mに半減された。市は新景観政策によって市街地の約3割で
最高限度を引き下げた。田の字地区の幹線道路沿いも
45mから31mに下げ
マンションなら最高14〜15階から10階程度とした。田の字地区の内側は
10階から5階程度になった。
新景観政策の施行後
田の字地区でホテルが25軒
簡易宿泊所が203軒それぞれ増えた。京都新聞の調べでは
20年には市内の宿泊施設は4万室を超え15年と比べて少なくとも
4割増しになる見通しだ。京都市内では
外国人宿泊者数が2年連続で300万人を超えた。インバウンドの大きな波が
景観を守ろうとするまちに押し寄せる
(中面記事)
『住み心地との両立課題』
新景観政策には5つの柱がある。
①建物の高さ規制の強化
「商業の中心である都心部は一定の高さを認め
そこから山裾へ行くに従って高さの最高限度を下げていく」
のが基本的な考え方だ。②建物のデザイン基準の見直し
③眺望景観や借景の保全
五山送り火の「大文字」を見ることができる鴨川
庭園の風景に比叡山を取り入れた円通寺(左京区)など
計38ヶ所を「視点場」に指定した。
視点場からの優れた眺望や借景を妨げないよう
周囲で高さ、屋根などのデザインの形態や色彩を制限する④屋外広告物対策の強化
②と④は建物のデザインや屋外広告物を
各地域にふさわしいように細かく設定している。⑤京町家など歴史的建造物の保全・再生
京町家が寺社などとともに京都の特徴的な景観を作り出す
「貴重な財産」という考え方に立つ。
『不況から脱出を目指して全国で規制が緩和され
高層ビルがどんどん建てられていた時
千年を超える歴史と文化を持つ京都は
「小さな東京」になるまいと逆に規制を強化した』
京都市内の建物高さの上限
記事でも取り上げられている
新景観政策に基づく厳しい高さ規制に対応した
中京区の複合施設『京都八百一本館』。
お店に入った事はありませんが
勝手な想像ですが
御所南セレブ御用達の
高級ス―パーのイメージがあります。
クリスマス前には
クリスマスツリー。
夜にはツリーが点灯しています。
景観に配慮してか、
目立つ看板もなくある意味地味ですが
それが品の良さを醸し出しています。
そして
乱立するホテル達。
建築中・完成間近なホテルを
ほんの一部をご紹介します。
四条烏丸の南
仏光寺通の角には
2018年4月13日(金)開業予定の
「ザロイヤルパークホテル京都四条」
・9階建
・127室
さらに南へ
2018年開業予定の
「京王プレリアホテル京都烏丸五条」
・10階建
・305室
河原町松原には
グローバル・エルシードの
「(仮称)清水五条ホテル」
・10階建
・75室(仮)
三条木屋町には
2018年秋開業を目指す
オリックス
「クロスホテル京都(仮称)」
・約300室
・9階建
烏丸通三条の(元)新風館跡地
NTT都市開発
「ホテル名称未定」
・7階建
・213室
四条新町上がるには
2018年3月開業予定の
「ホテルインターゲート 京都四条新町」
・5階建
・153室
二条城前には
2018年度開業予定
三井不動産
「ホテル名称未定」
・4階建
・130室
四条堀川には
2018年夏に開業予定の
JR西日本不動産開発
「(仮称)ザ・ビー京都四条」
・10階建
・146室
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