京都で増加する外資系ホテルに関しての京都新聞 記事
2023.2.18京都新聞 (森静香)
外資系ホテル 京で増加
旅行需要急速に高まり/リスク抑える経営手法
周辺地域ブランド価値向上
地価動向に影響
米ヒルトン系列の最高級ホテルとして、2021年秋に開業した「ROKU KYOTO(ロクキョウト)」。宿泊費は1泊10万円前後で、年中利用できる温泉プールを備える。西原吉則総支配人は「コロナ禍でmの開業だったが、今では3〜4割が海外からの旅行客。昨年の紅葉シーズンは満室状態が続いた」と話す。
21〜23年に市内3カ所に進出し、24年には旗艦(きかん)ブランドの大規模ホテル「ヒルトン京都」(中京区)を開業を計画するなど一気に攻勢をかけるヒルトン。日本・韓国・ミクロネシア地区代表のティモシー・ソーパー氏は「コロナ禍で抑制されていた旅行需要が急速に高まってきている」と手応えを見せる。
市内の外資系ブランドホテルを集計したところ、26年度には30カ所を超える見込みとなった。
このような外資大手の特徴が宿泊施設の「所有」と「運営」を分離する経営手法だ。市内でも東京建物や三菱地所など資本力のある国内不動産大手がホテルの事業主として開発を手がけ、外資に運営を任せるケースが目立つ。金融アナリストの高橋克英氏(マリブジャパン代表)は「外資は屋号と運営ノウハウを提供して利益を得る仕組み。大きな負債を抱えて資本効率を悪化させることなく、スピード感を持って世界中に進出できる」と外資系ホテルの強さを解説する。
日本政策投資銀行関西支店は、客室単価10万円超の「ラグジュアリーホテル」が26年に関西全体で1312室不足する一方、開発が続く京都は需給がおおむね均衡するとの推計を発表した。
「最高級ホテル進出はまちのブランド価値に『お墨付き』を与える効果もあり、富裕層の不動産投資にも影響を及ぼす」と指摘し、開業エリア周辺では、別荘やセカンドハウスのニーズが高まる可能性があるとしている。
またこんな記事も。
2023年2月16日 京都新聞
1月の訪日客149万人
前年比84倍 春節でアジア客増
中国低調
1月の訪日客は149万7300人で、前月より12万7300人増えた。アジア各国での春節(旧正月)の大型連休があり、客数が伸びた。ただ中国人客は日本行きの海外旅行制限措置の継続や日本側の水際規制などもあり、引き続き低調だった。
前年1月比で84.3倍。新型コロナウィルス禍前の2019年1月比では44.3%減だった。
国・地域別に見ると、最多は韓国の56万5200人(19年1月比27.5%減)。
台湾の25万9300人(19年1月比33.1%減)、香港の15万1900人(1.6%減)、米国の8万8100人(14.6%減)と続いた。
中国は3万1200人。タイ・オーストラリア・ベトナムより少なく8番目だった。19年1月の75万人超から95.9%減と大きく落ち込んだままで、訪日客全体での回復遅れの主因になっている。
2/25(土)錦市場の賑わい
2月25日(土)の錦市場はほぼ満員御礼でした。
ここに中国人の団体客が戻ってきたら・・・と想像しただけで末恐ろしい感覚に陥りました。しかし、コロナ前はそれが普通なぐらい過熱な賑わいでした。しかし閑古鳥が鳴いている商店街よりはマシですよね?
さぁ、京都復活です!
京都エリアでこれから開業する外資系ホテル
デュシタニ京都(147室)/下京区西洞院通花屋町下る西洞院町
堀川通沿い、西本願寺
西本願寺前の門前町。
オリエンタルな通りの向こうに
タイの大手 ホテルグループのデュシットインターナショナルが展開するラグジュアリーホテルブランド日本初進出『デュシタニ京都』建設地です。植柳小学校跡地になります。
2023年秋開業、地上4階・地下2階です。
西洞院通側から見るとこの景色です。
ASAI 京都四条(114室)/下京区俊成町
その「デュシット インターナショナル」が京都に2軒目ホテルを計画しているのが『ASAI京都四条』
四条烏丸から南の『因幡薬師堂』の前。
『ASAI京都四条』
バンヤンツリー・東山 京都(52室)/東山区清閑寺霊山町
東山『パークハイアット京都』脇の道を登ります
鳥居を越え
バリケードが現れます。「ホテルりょうぜん」跡地です。
日本初上陸、2024年春開業予定「バンヤンツリー・東山 京都」建設地です。地上4階・地下1階。
「バンヤンツリー・東山 京都」のデザイン監修を手掛けるのは、世界的な建築家/隈研吾氏が率いる隈研吾建築都市設計事務所です。天然温泉の源泉を有し、祇園・東山地区のインターナショナルブランドホテルとしては初めて、温泉付きの客室も完備。さらに、大きな特徴として、京都市内のホテルで唯一となる『能舞台』を建設予定です。
シックスセンシズ京都(81室)/東山区馬町通妙法院北門前妙法院側町
東山五条を南へ、『フォーシーズンズホテル京都』
東大路通を挟んで向かい側には日本初上陸『シックスセンシズ京都』建設地。
シックスセンシズは、世界的なホテルチェーンの IHG Japan Management 合同会社(インターコンチネンタル・ホテルズ・グループ)が展開する高級ホテルブランドです。
2024年春開業です。地上4階・地下2階。
カペラ京都(92室)/東山区大和大路通四条下る四丁目小松町
1月8日から12日の5日間に渡り開催される『十日ゑびす大祭』(初ゑびす)。
その『ゑびす神社』の南側に広がるバリケードは、シンガポールを拠点に世界でラグジュアリーホテル等を展開するカペラホテルグループによる
『カペラ京都』建設地。新道小学校跡地になります。
こちらも建築デザインは隈研吾建築都市設計事務所が監修です。2025年夏開業です。地上4階・地下2階建。
宮川町の歌舞練場と共に一体整備されます。
ヒルトン京都(313室)/中京区河原町通二条下る二丁目下丸屋町
ホテルオークラ京都がある「河原町御池」下る、
ヒルトンのフラッグシップ・ブランド「ヒルトン・ホテルズ&リゾーツ」が京都初進出となります。
東京建物が開発する『ヒルトン京都』建設地。
教会の敷地が一部、ホテルの敷地になりました。
2024年開業です。
(仮称)シャングリ・ラ京都二条城(77室)/上京区竹屋町通大宮東入藁屋町
二条城北門
二条城の北側に広がるバリケードは
『(仮称)シャングリ・ラ京都二条城』
シャングリ・ラ・ホテルズ&リゾーツは、香港に本拠地を置くケリー・グループ(嘉里集団)が経営するホテルチェーンです。
2025年春開業予定、地上4階・地下1階。
リージェント京都(86室)/左京区岡崎東天王町
白川通の「天王町」の交差点。老舗料亭「岡崎つる家」の敷地内に
IHGホテルズの最高級ホテル「リージェント京都」を新築し、同時に「岡崎つる家」の現在の建物を解体し、新たな施設を建築します。「岡崎つる家」はホテルのテナントではありませんが「リージェント京都」と緊密な連携のもと営業を再開する予定です。
地上4階・地下1階。開業は2024年です。
ローズウッドホテル京都(135室)/京都市上京区相国寺門前町
京都御苑の北、相国寺(しょうこくじ)。
「旧京都産業大学附属中学校・高等学校」の跡地に計画されているのは『ローズウッドホテル京都』。
ニューヨークの名門「ザ カーライル ローズウッド ホテル」をはじめ、世界15ヶ国に26軒のウルトラ・ラグジュアリーホテルを展開するローズウッド ホテルズ&リゾーツ。2024年に沖縄・宮古島に55棟のヴィラからなるリゾート「ローズウッド 宮古島」開業を発表していました。
地上3階・地下1階。開発は『三菱地所』です。
注目の国内系ホテル
強羅花壇(32室+α?)/山科区日ノ岡夷谷町
地下鉄蹴上駅から三条通を東へ。この山の上に続く坂を登ります。
現れたバリケード。
『旧九条山浄水場』跡地に建設されるのが『強羅花壇』の高級旅館。強羅花壇は、1952年創業の神奈川県箱根町にある旅館(強羅花壇)等を運営する宿泊施設の開発・運営会社です。
当初は京都市上下水道局より約1.1万㎡を取得予定でしたが隣接地も含め19.1億円で購入し、合計約1.42万㎡に。
坂本龍一やボウイなどの名前が聞かれる「九条山」、地元京都の方には、なかなかわからない磁力があるようです。2026年春開業予定です。
帝国ホテル(約60室)/東山区四条通大和大路東入祇園町南側
町家が並ぶ祇園花見小路界隈。
京都・祇園甲部歌舞練場敷地内の弥栄会館が
『帝国ホテル』に生まれ変わります。
帝国ホテルブランドのホテルとしては、東京、上高地、大阪に次いで4軒目となり、1996年の帝国ホテル 大阪のオープン以来、30年ぶりの新規開業となります。地上7階・地下2階、2026年春開業予定です。
祇園新地甲部歌舞練場があります。
二条北側、東京の不動産会社オープンハウスのホテル(約70室)/上京区猪熊通竹屋町上る中之町
二条城北側、(仮称)シャングリ・ラホテル京都二条城の東にもバリケード。
京都社会福祉会館跡地です。ここに東京の不動産会社『オープンハウス』がホテルを計画しています。4階建。
1階には、能舞台や二条城障壁画回廊、二条城の歴史紹介コーナーが設置される予定です。
(仮称)京都御室花伝抄(67室)/右京区御室芝橋町
世界遺産『仁和寺』
その仁和寺前に広がる敷地。
現地撮影2023.2.22
共立メンテナンスによる『(仮称)京都御室花伝抄』計画です。
3階建・地下1階
2023年夏開業と聞いていましたが、間に合いそうにありません。
その他、気になるホテル・旅館・宿泊施設
森トラスト/京都府京都市東山区祇園町南側
八坂神社の南
モダンな寺院『大雲院』
『森トラスト』が料理旅館を2軒取得とニュースが流れました。
近くにはコロナ禍で廃業となった『祇園畑中』。
『森トラスト』がここも取得したのかは、まだわかりません。行く末が気になります。
オリックス不動産(53室)/東山区三十三軒堂廻り
七条通に位置する「蓮華王院 三十三間堂」。その向かいにバリケードがあります。
すぐ東側にはオリックス不動産が所有する『ハイアットリージェンシー京都』があります。※参照
こちらも開発事業者は『オリックス不動産』。ハイアットリージェンシー別館となるのでしょうか。地上4階・地下1階、53室です。
日本赤十字社 京都府支部の建物です。
京都プロジェクト(仮称)・ 京都中央郵便局/下京区東塩小路町
2029年竣工、地上14階、地下4階、高さ60m。10階から14階がホテルになります。
スポンサードリンク